みなさん、こんにちは!
このブログを運営している理系しまびとです。
この記事は「返済不要の給付型奨学金の申請をこれから考えている人、将来申請してみたいと思っている人」に向けた記事です。
現在の成績がそこまでよくなくても、自分なりに勉学に励む気がある人のみ読んでください。
貸与型の奨学金は返済が大変だというニュースを最近よく話題になっています。大学や大学院で、給付型の奨学金を獲得することができれば、社会人になっても返済を気にする必要はありません。
生活や学費のためにしているアルバイトもする必要がなくなるかもしれません。
学生時代に真面目に勉強していた方が、経済的にも将来のキャリアとしても安定します。
僕は返済不要・給付型奨学金の奨学金を400万円以上頂きました。
いくつかのポイントさえ意識すれば、誰にでもチャンスはあるのに、多くの人は意識せずに大学・大学院生活を送っています。
これらのポイントは、給付型奨学金だけではなく、就活にも有利です。
今回は、給付型奨学金を申請する前に必要な「準備」をご紹介します。
もくじ
始めに
給付型の奨学金は「学生を応援するため」のものです。
ほとんどの場合、その対象大学生。大学院生は、①家庭の経済的な問題を持っている学生、②優秀な学生のどちらかか、どちらも該当する場合です。
あなたの両親の年収が平均よりかなり高い(1,000万円以上など)と応募できる奨学金は絞られます。今回は、「優秀な学生」に該当するためにどうしたらよいかを紹介します。
給付型奨学金申請前の準備とは
応募要件として、対象学生を学部3年からとしている団体がほとんどです。その理由は、学部1~2年次の成績や活動をみて判断するためです。
ここでのポイントは、申請前の期間が評価され、この期間に準備しておくことが大切であることです。
具体的にいうと、「優秀な学生」に求められる要件を一つ一つクリアにする実績を残すことを意識することで、半年後~から奨学金を獲得できる確率を上げることができます。
優秀な成績を残す
この条件を無視して申請が通る奨学金はかなり少ないと思います。ほとんどの奨学金の場合、成績証明書の提出が必要です。
ここでのポイントは、「優秀な成績」とは何なのか、どうすればよい成績が取れるのかです。意識すべきことを3点、お伝えします。
①不要な単位は取らない
成績が悪い学生にありがちなのが、多くの単位を一気にしまうこと。計画的に必要な単位数だけを取りましょう。急いで単位を取る必要もありません。
無駄な時間は省き、その教科でいい成績を取ることだけを考えてください。もちろん大学や教科にもよると思いますが、「時間」と「やる気」さえあれば高評価をもらえる教科ばかりだと思います。
ここで、成績はどう評価させると思いますか?
卒業見込みである以上、単位数は関係ありません。ほとんどの場合、成績の平均値が評価されます。
無駄な単位は取らず、必要な単位ごとに十分な時間を確保するように心がけましょう。
②他の学生との相対評価で考える
実は、あなたが優秀な学生であるかどうかは、ほとんどの場合、その大学の学生との相対評価でしか判断できません。
ここでのポイントは、同じレベルの学力で入学した周りの学生より相対的に優秀であることを考えることです。
たとえば、僕が東京大学の学生であれば、高い評価をもらうことは難しく、奨学金はもらえなかったと思います。そもそも入学できるほどの頭脳を持っていません。
ここで意識しておくべきことは、当たり前ですが「周りの学生より熱心に授業を受けて、きちんと宿題と試験勉強をする」ことです。
周りより勉強をすることで奨学金がもらえるようになります。大学に既に入学したあなたに必要なのは、頭の良さよりも周りに流されずに良い成績を狙う姿勢です。
③満点は狙わない
良い成績を狙うことは100点満点を狙うことではありません。80~90点を狙うことです。
理由は、満点に近づくほど、「それに要する時間」と「獲得できる点数」の関係は効率が悪くなります。下図のようにテストの点数と勉強時間の傾きが徐々に下がっていくイメージです。
極端な例を出すと、テストの点数が0点から10点まで、30分勉強すれば取れる可能性は十分ありますが、90点から100点までは30分勉強しても取れる可能性は前者と比べて圧倒的に低いということです。
「優秀な学生」に求められる成績は全教科満点ではなく、全教科80点以上をキープできれば、給付型の奨学金の申請条件を満せる場合がほとんどです。この効率性を意識しておきましょう。
受賞歴や業績を残す
「優秀な学生」を証明することにおいて、受賞歴や業績は大変有効です。申請書の中には、これまでの受賞歴が含まれることも多くあります。
なにも大きな大会や学会で賞をもらう必要はありません。地区の学会や学内の賞でもいいので、表彰を意識した大学・大学院での学生生活を過ごしましょう。
僕の個人的な感覚ですが、学会においても、発表することが目的になっていて、賞を獲ることを考えていない学生が多すぎます。これは、ある意味チャンスです。
学内の発表会、サークルを通じた発表でもいいので、常に表彰してもらえるように意識しておきましょう。
理系大学生・大学院生は研究結果を残す
特に、学部4年生以上で研究を始め、修士への進学を考えている人・修士の学生は、学会への参加や論文の投稿を目指してください。
理系であれば、順調に研究を進めていれば、学会への参加は比較的多くの学生ができると思います。
指導教員にもよるため難しい人もいるかもしれませんが、学会への参加よりも、第一著者や第二著者での論文投稿の評価は高いです。目安として、第二著者の評価は第一著者の半分かそれ以下くらいだと考えてください。
学位取得を目標にするのではなく、是非、論文執筆を目標に研究に取り組んでみてください。
インパクトファクターまで要件に入れる奨学金はまずありませんが、学振などアカデミック寄りの助成や奨学金は評価対象にすることがあるので意識しておくといいでしょう。
メモ:インパクトファクターとは
その雑誌や論文誌の影響度。被引用数が多ければ多いほど、インパクトファクターが高い。一般的には、高いインパクトファクターに投稿する方が難しく、高く評価される。
リーダー経験やボランティア活動をする
「優秀な学生」には、学業のほかに、リーダーシップや主体性、周りを巻き込む力が求められる場合があります。これは、企業の募集要項にもよく記述されていることです。
申請書の自由記述を書く場合に、リーダー経験があると説得力がグッと増します。学内のイベントの主催やボランティア、サークルの代表など身近な「リーダー」に率先して挑戦することをお勧めします。
大学からの募集やサークルの呼びかけなどにはアンテナを張っておきましょう。申請する前から、自分のアピールポイントを事前に作っておくことはとても重要なことです。
熱意がみえる努力や行動をみせる
僕は、読み手の心を動かす「熱意」を示すように心がかています。
「熱意」を理解してもらうためには、実際に行動してきたことを書くと説得力が増すと思います。
例えば、家庭は経済的に困難であったが、アルバイトと勉学を両立させた経験、独自の状況の中で努力してきたエピソードです。
本来、奨学金は努力をしている人に与えられるものであり、その事実をきちんと伝えることができるようにしておくということです。
もし奨学金があれば、この熱意を勉学に集中させることができること、もっと社会に貢献できる人材に近づけることを、過去の行動や努力ととも説明することです。
これは書き方のコツにも繋がることです。気になる方は、こちらを参考にしてください。
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自分に合った奨学金を探す
専門分野、家庭収入、居住地域などが申請要件に含まれる奨学金が多くあります。
応募できるものは応募したほうがいいのですが、できるだけ限定された募集要項の奨学金を狙うべき。
競争相手が少なく、自分の境遇や状態、目的に合った奨学金に優先的に応募しましょう。
先にどんな奨学金があるのか調べておくことで、対象となる学生像や求められる要件に対して準備しておくことが可能です。
奨学金の探し方については、こちらの記事を参考にしてみてください。
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最後に
ここまで読んで頂いてありがとうございます。読んでいただいてお分かりだと思いますが、大切なのは「学生としてできること」に熱心に取り組むことです。
ただ、1~2年後や将来を見据えて、今を行動している人は少数だと思っています。大事なのは、将来のために今準備しておくことです。
すこしでも大学・大学院生活を見直すきっかけになったり、あなたの努力が報われる結果に繋がれば幸いです。
今回の「準備」を含む奨学金の一連の流れをまとめていますので、よろしければ合わせてご覧ください。
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