こんにちは、理系しまびとです。
日本で修士号を取得しましたが、ドイツの大学院で1セメスター、アメリカの大学院では4セメスター、授業を履修した経験があります。
大学院の授業や勉強が難しすぎると感じたことはありませんか?
大学院になると専門的な教科が一気に多くなって苦労する方もいるのではないでしょうか。
この記事では、上のツイートの詳細と補足を加えて海外を含む大学院で、授業でついていき、好成績を取るための自主勉強の方法を5つを解説します。
こんな方におすすめ
- (特に理系の)日本、海外の大学院生。
- 授業についていくのが大変だと感じている人。
- 勉強してもいい点数が取れない人。
- 海外でも通用する専門知識を身に着けたいと思っている人。
僕は、出身校である日本の国立大学でオールA、優秀学生賞、研究発表では最優秀賞を受賞しました。
とはいえ、アメリカの大学院に来た当初は、授業について行けずに挫折しかけました。
苦戦しながらも、アメリカの大学院では40単位近くをほぼオールAで履修しています。
この記事では、これまで役に立った具体的な勉強法をまとめています。
国内や海外の大学院で頑張っている人の助けになれば幸いです♪
もくじ
海外大学院生直伝の自主勉強法まとめ
海外の博士課程に進学したというと、「頭いいんだね」と言われることもあります。
しかし、僕は全く天才型ではなく、極端といっていいほどの努力型だと思います。
この記事で紹介するのは、簡単に好成績を取るための方法ではありません。
意志をもって自主的に取り組みたいと思いながらも、
①どうやって勉強すればいいか分からない
②良い点数が取れずに行き詰っている人
に向けて、具体的な自主勉強の方法を書いています。
まずは、前提として授業の予習・復習の時間を必ず取ることです。
授業前の10分だけ、前回の授業の内容を復習するだけでも、授業中の理解力はかなり高まります。
授業中に理解できるようになると、授業中に質問できるようになり、その場で分からない点を解決することができます。
これから紹介する方法は、大学院の授業に対して、それなりの時間を割く意志がある人向けの内容です。
テストで良い点数を取るために特化した方法もありますが、
この記事では、本来の意味で授業の理解を深めつつ、テストでいい点数を取る方法を紹介します。
結論から言うと、①主体的な行動力 と ②英語が使えるかどうか で大きな差が出ます。
先生や友達と進んでやり取りできるかどうかは、大学院の授業の理解を深めて、テストでいい成績を取るためにとても大切です。
また、インターネット上には、多くの問題例や資料がありますが、英語を含めると情報量が圧倒的に大きくなります。
他の教科書を読む
まず、勉強について行けなくなった時、指定されている教科書を最初から読んでみるです。
それでも、よくわからないという時は、関連の他の教科書も読んでみます。
大体、同じようなことが書いてありますが、説明の仕方や言葉遣いが違ったり、違う項目にページ数をより多く割いたりしています。
分からなくなるポイントの説明文が単に少なすぎて意味が分からないことがあるので、他の教科書を読むことはとても有効です。
また、例題(問題文と回答がセット)が多くある教科書は、テストや理解を深める上でとても役に立ちます。
教科書を理解したつもりでも、きちんと根本的な部分が理解できておらず、問題として出題されたときに分からないことがあるからです。
とくにアメリカの大学院では、授業や教科の練習問題以外に、理解度を確認するために、見たことない問題が出題されることが多いです。
授業の演習や練習問題だけやっていても、分かったつもりで本質的な理解ができていないことがあります。
本質的な原理や基礎を理解した上で、問題を解いてみることが基本です。
そのために、複数の教科書を読んで、その著者の視点で勉強し直すことは、基礎的な知識を深める上でとても役に立ちます。
あるキーワードでググる
インターネットを使うのはメジャーな方法ですよね。
でも、Wikipediaも難しい言葉を使っていたり、検索内容が専門的すぎて日本語の検索では出てこないことがあります。
僕がよく検索する方法は、「検索したい内容の英訳+"pdf"/"lecture"」というキーワードです。
ターゲットは、PDFの形式でよくインターネット上に落ちている他の大学の授業資料です。
英語訳の部分は授業科目の英訳でもいいと思います。
そうすると、同じような授業資料が出てきますが、違う図や引用先を使っていたり、ほかの大学の資料の方が良くまとまっていてわかりかったりすることがあるのです。
こうなると、内容はもちろん英語になります。理系の場合、数式で大体は理解できると思いますが言語の壁があるのは事実です。
しかしながら、そもそも大学院生は研究論文を英語で読むべきなので、ここは練習だと思って挑戦してみるのがおすすめです。
論文と同じように、もちろん専門用語はありますが、非ネイティブでもわかりやすいような誤解のないわかりやすい表現が多いように感じます。
というか、講師の先生が非ネイティブであることもよくあります、僕の場合は非ネイティブの方が多いです。
英語の練習にもなり、日本語以上の情報が得られ、他の海外大学院でどのように教えられているのかもわかると思います。
理系にむけた英語の勉強方法についてもまとめているので、英語に苦手意識を持っている方は読んでみてください。
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YouTube動画で勉強する
ありがたいことに、僕らの世代では無料で動画を使って勉強ができます!
Youtubeのサイトで検索すると、ググっても出てこない授業動画やアニメーション動画が出てきます。
講師系のYouTuberがたくさんいるので、Youtubeで勉強するのはかなりおすすめです。
また、大学のオープンソースとして授業を公開している場合もあります。
僕はMITの動画をみることが結構あります。新しい研究をする時にもYoutubeで検索して勉強することもあります。
参考動画とMITのアカウントのリンクを載せておきますね。
動画タイトル Introduction, Optimization Problems (MIT 6.0002 Intro to Computational Thinking and Data Science)
Youtube チャンネル MIT Open Course Ware
違った方法や言葉で説明している他の大学の授業を聴くことができるのは、とてもありがたいです。
なにより動画で直観的に理解できることがあるので、イメージを掴むのにかなり役立ちます。
ググっても出てこないコンテンツもたくさんあるので、Youtubeのプラットフォームで検索するのは意外と盲点だと思います。
今の時代に、大学院に通う人だからこそ活用できる勉強方法です。
普段日本語で授業を受けている人にとって、字幕なしで英語音声だけで理解するのは中々難易度が高いかもしれません。
英語字幕や日本語訳字幕を簡単につけることもできますし、繰り返しみることができるもの動画の特権ですね。
先生に聞く
ありきたりな方法ですが、先生のオフィスアワーをフル活用しましょう。
とくにアメリカに来てから、授業後も先生のオフィスアワーやTAに積極的に質問しています。
分からないと思っていたら、意外と、先生のミスだった、なんてこともあります。
また、授業で紹介されることもありますが、他の参考書やおすすめの教科書を聞くのもお勧めです。
試験やテストは、教科書の章末問題がそのまま、少し変えて出ることもあるかと思いますが、先生おすすめの教科書を抑えておけば、ほとんどの問題パターンは把握できます。
また自主勉強からは脱線しますが、授業中は 前の方に座るようにしています。
後ろの方に座ると、声を張らないと聞こえなかったり、どうしても周りを気にして授業中に質問しづらいからです。
自分だけが受けているような感覚で質問しています(笑)
自分が疑問に思う点は、ほかの人も疑問に思っていることも多いですし、先生側からしても質問してくれた方が嬉しいということもあります。
授業中に分からないことをクリアにしておくと、自主勉強も効率的に進めることができます。
僕もそうですが、日本人の周りを気にしすぎたり、引っ込み思案な性格が出ちゃってると思う人は少し勇気を出してみてください。
助けてくれる友達づくりをする
友達に聞くというもの、誰でも思いつく方法の一つですよね。
自主勉強する時にも授業を理解している友達がいると捗ります。
ここでは、授業を通じて友達を作るうえで僕が普段心がけいることをお伝えします。
ポイントは、授業の始めから友達を作っておくことです。
だいたい、始めのほうの授業は理解できて、中盤になると分からなくなることが大半です。
それで、難しい宿題が出てから、テスト前になったら、友達に聞く人が多いと思います。
もちろん、質問する側の人は悪気もなく、分からないから教えて欲しいだけなのですが。
聞かれた側からすれば、都合のいい時にだけ使われているように思ってしまうこともあります。
優しい人は教えてくれる人もいますが、心から快く、この人の為になるように教えてあげよう!と思う人は少ないと思います。
自分が困っているときになって助けを求める態度が続くとなおさらですね。
そこで、困ったときに助けてもらえるように、勉強以外のところでも仲良くなったり、自分もできるだけ助けるようにすることが大事です。
僕は、出身地や趣味の話をして仲良くなって、インスタやSNSを聞いて友達になっています。
また、自分が取り終わった教科をその人が履修していれば過去問やテストの形式を事前にシェアしておきます。
例えば、僕は、上記の方法で見つけた参考リンクを事前にシェアしたりもします。
そうすると、自分が困ったときに質問しても、快く助けてくれます。
つまり、自分が困ったときに助けを求めるのではなく、その時に助けてくれる関係づくりをすることがカギです。
これは意外と出来ている人が少なく、自分が困ったときに動き出す人が多いように感じます。
また、僕は授業中に的を得た質問をしている人は生徒の平均以上の理解度を持っていると認識しています。
考え方がちょっと嫌らしいですが、友達になっておくと後で助けてくれます(笑)
授業の始めの方で誰も質問しないときに、ある程度理解できていても、あえて質問して教えてもらう。
この始めのほうにコンタクトをすることで、授業以外の場面でも仲良くなりやすいです。
明らかに頭のいい人には、授業が難しくなったころに、みんながこぞって質問するようになるので、快く協力してもらうことが難しくなるのです。
当たり前かもしれませんが、自分より頭のいい人が自分が応えられる質問することは、まずありません。
そこで、クラスメイトと過去問や参考資料の共有や、授業以外の面で関わりをもつようにします。
例えば、他の友達と遊ぶときに誘ってみたり、共通の趣味を見つけて話たり一緒に遊んだりしてみることです。
仲良くなった友達とは、その後も過去問をシェアし合ったり、履修した授業の感想を交換したり、気が合えばプライベートでも遊んだりしています。
友達なしではアメリカの大学院でAを取り続けることは、ほぼ不可能でした。
友達には本当に大感謝で、これからも仲良くしたいと思っています!
最後に
アメリカの海外大学院で活用している具体的な自主勉強の方法を5つ紹介しましたがいかがでしたか?
意外と、そこまで考えてなかった!実践したことがなかった!という点があったのではないでしょうか。
当たり前に思いつく方法でも、すこし視点を変えたり、あと一歩先に、ほかの人より早く動くことで大きな差が生まれます。
特に海外大学院に進学してから、宿題の量がかなり多くレベルも上がったため、始めの方は必死で手探り状態でした。
今回は、いろいろな方法を試して、最終的に行きついた方法を紹介しました。
天才的に理解している人は少なく、みんなそれなりと努力をし時間を費やしています。
この記事で少しでも効率的になったり、理解を深められて、試験でいい点数が取れるようになればとても嬉しいです。
勉強していい成績を取ることは、最高の自己投資先の一つだと考えています。
僕は奨学金や授業料免除のおかげで、大学院に進学することもできました。
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